【超気になる】月経カップを使ってみました【ローズカップ】(1年以上使用後の追加レビューあり)

【超気になる】月経カップを使ってみました【ローズカップ】

第3の生理用品とも言われている、月経カップ(生理カップ)ってご存知ですか?

日本ではまだ使っている女性は少なく、使っていたとしてもあまりオープンに話す話題ではないので知らない方のほうが多そうですよね。

私も、なんとなくそういうものがあるのかな……ぐらいの印象しなかったのですが、メーカー様からのお声がけで日本国内で製造されているROSE CUP(ローズカップ)をお試しさせて頂けることになり、ネットで調べてみると生理期間が楽に過ごせる事や、経血が体外に流れないので温泉にも入れるなどの魅力があり、かなり興味が沸いてきました。

月経カップは海外で使っている方が多く海外製品がメインですが、ローズカップは日本製なので、体内に入れるものだから国内製はより安心感がありますよね。

さっそく中を開けてみました

コンパクトな箱の中には、ローズカップ本体、収納用ケース・薄手のビニール手袋5枚、取扱説明書が入っていましたよ。

本体は、思ったよりシリコンが固め大きめだと思いました。

ネットの体験談を見ていると柔らかすぎるシリコンは体内で隙間ができてしまって漏れてしまうので ある程度の硬さが必要だったり、数時間の血を溜めるのに大きさも必要だという事が分かりました。

ローズカップ本体の先端には【ステム】と呼ばれる着脱しやすくするための凹凸がついています。

また、2箇所の空気穴があるので膣内に挿入する際の密閉状態を防いでくれますよ。

内側に折れ込まれた内羽もついているうので、着脱時の血の漏れをしっかり防いでくれるそうです。

説明書には、イラストで挿入方法の図と文章が書かれていました。

様々な折り方があるようですが、一般的なものは「U字型」「つぼみ型」だそうです。

こちらについては、後ほど詳しく書かせて頂きますね。

収納ケースにも工夫アリ

ローズカップ収納用ケースはシンプルなピンク色のケースです。生理が終わった後に保管しておく場合や、お出かけ時のカップを保護しながらの持ち運びにも使えますよ。

完全密閉にならないように小さな通気穴も開いています。

ケースは鞄の中での誤開閉を防ぐように、あえて開きにくい仕様になっています。

サイドにある「PUSH」部分を両側からきちんと押し開かない限り勝手に開かないので、鞄の中で勝手に出てしまったり子どもが開けてしまうのが防げるのは安心ですね。

参考までに、私自身の基本情報はこちら

・30代後半

・なかなかトイレにいけない日や旅行中などは、たまに生理用タンポンも利用

・出産経験 有(子ども3人。最後の出産は1年半前)

2018年の1月末に3人目である次男を出産し、約1年後の今年1月に産後初の生理が再開しました。母乳をあげているので、もう少し再開が遅くてもいいのに……といつも思いますが再開してしまったものは仕方がない!また生理生活がスタートしていました。

今思うと妊娠中・産後しばらくは生理がないのが本当にラクですよね(涙)。

ローズカップを始めて使用する前や、月経終了後の保管前には煮沸消毒をするように書かれています。

食べ物のお鍋を使うのは少し抵抗がある方も多いと思うので、最近は100均でも小鍋が売っているので、月経カップ煮沸消毒専用の小鍋を用意してもいいかもしれませんね。

(※レンジで煮沸消毒できるローズカップ専用のクリーンカップという商品もあります)

説明書をしっかり熟読し、ネットのレビューや体験談もめちゃくちゃ読み込んだあと……いよいよ生理期間に突入したので実際に試してみました。

月経1日目 夜

夜寝る前にトイレットペーパーに少し血がつく程度で、産後の生理はちょっと不順なところもあり、生理予定日より1週間ぐらい早かったので不正出血かな?と思ってそのまま寝ました。
というわけで、この日は量が少ないので使用せず。

月経2日目 朝

不正出血かな?と思って寝たら翌朝しっかり生理になってました。というわけでローズカップ初使用です。まだ来ると思ってなかったので、あわててローズカップを煮沸消毒しました。完全に冷めてから、初トライです。

まずは基本の「U字型」

まずは、カップを半分に折るだけのシンプルなU字型で挑戦してみました。

つぼみ型やパンチダウンなども試してみましたが、挿入側が細くなるので最初の挿れやすさはあるのですが途中から結局太くなる事と最後まで指先で掴みにくいのもあり、なんだかんだ私は「U字型」が扱いやすかったです。

ただ、これは人によって好き好きがあるので何パターンか試してみて1番やりやすいタイプを見つけるのがいいと思いました。おすすめは、経血の量が多い2日目にお風呂場で何回か試してみるのがベストですね。

どの位置まで挿れればいいの?

そして、初めて使う時は「どこまで挿れるのが正解なの??」とイマイチわかりにくさがあると思います。

説明書によると、タンポンよりは低い位置ではあるけど膣外にステム(着脱しやすくするための凹凸)が出ていたらダメで、膣外に出ない程度に挿入の具合がどこまでか自信が持てず、少し浅めの挿入になっていたので初回は挿れて5分後ぐらいに外れて少し血が漏れてしまいました。

が、自宅だったのですぐに浴室にいき、床を汚さずセーフ!

今度は、思っているよりもプラス2~3cmは深めにいくぞ、と気合を入れます(汗)。1回目の浅すぎて失敗した以降は深めに入れるようにしたのでその後漏れることはありませんでした。

「漏れることがあるなんて、もし外出先でなったらどうしよう」と思うかもしれませんが、万が一外れるときはカップが体外にずぼっと抜け出る感覚があり「出たな」と必ず分かります。なので、カップ挿入しているつもりなのにいつのまにか血が流れていた、という事はほぼないと思います。

経血が多いと痛みはなし

月経カップで心配している方の多くが「そもそも、痛くないの?」という不安があると思うのですが、意外にも痛みはなかったです!

生理2日目で経血の量があるとシリコンがするっと滑ってくれるので痛みなく挿入ができました。月経カップ自体を挿入直前に流水で濡らしておくとかなりスムーズです。

痛い時や異物感がある時は、乾燥して擦れているかカップの位置が手前すぎる原因が考えられますね。

圧迫感というか、何かが入っているな……という感覚は少しはありますが一度定位置まで入ってしまうと入れているのを忘れるぐらい違和感はありませんでした。

初回は浅すぎてカップがはずれて体外に出てしまい経血がこぼれてしまいましたが、その後は一切漏れることなく、快適に過ごすことができました。

そして、ローズカップの魅力の1つである「最長12時間の長時間OK」ですが、これは寝ている間も一晩いれっぱなしOKということでかなり嬉しいですよね。

トイレの時はどうするの?

これ、気になりますよね!

一回、カップを挿入したまましてみたのですが、トイレの時にどうしてもいきむ感じになるのでカップがぐいぐいと勝手に膣外に出てこようとします

未経産婦の方は“いきみ”の感覚が未知の世界だと思いますが、これがもうびっくりするぐらい“トイレをする時の感覚とほぼ同じ”といってもいいでしょう(苦笑)。

カップがトイレの中に落ちたら大変なので、最初に少しいきめばステムが顔を出すので、ステムだけを持って引っ張らない(※ステムは持ち手ではなくあくまでガイド役)ように本体底をきゅっとつまんでゆっくりと引き出します。

トイレのすっぽんを出すような感覚でしょうか。中には経血がたっぷりと溜まっていました。

そして、思ったのが予想以上に血がサラサラ。蒸れたようないやなニオイもなし。

いつもはナプキンに吸収された蒸れたりねばついた経血を見ていたので、水のようにサラサラな血を見て驚きました。あと、ローズカップの内側には計量カップのようにメモリが刻まれているので経血の量が一目で分かるのもとてもいいですね。

続いては、私なりにやりやすいと感じるカップを取り出したあとの手順を記入させて頂きます。

カップを取り出したあとは?

①カップの中に溜まった経血をトイレの中にゆっくり流す。

②カップの周りに血がついているので、折りたたんだトイレットペーパーに置く。

③トイレを済ませ、拭く。

④洗面所でカップを流水で洗い流し、脱衣所かお風呂場で再挿入。

外出先の場合は?

①カップの中に溜まった経血をトイレの中にゆっくり流す

②カップの周りに血がついているので、折りたたんだトイレットペーパーに置く

③トイレを済ませ、拭く。

④多目的トイレを借りた場合は流水で洗い流し再挿入、通常の個室の場合はそのまま再挿入。

どうしても気になる場合は水を入れたペットボトルを持参してトイレ内で洗い流す方法もあるようです。

外出先のトイレで着脱する時は、薄手の使い捨てビニール手袋を装着しておけば最後に汚物入れに捨てるだけでOKなので手が汚れるのが防げますね。ちなみに、ローズカップのセットの中にも使い捨てビニール手袋が5枚入っているのですぐ使う事もできますよ。

薄手のポリエチレン手袋は100円ショップでも売っているので、薄手だと100枚入りのものもあります。外出先の1回で使うのが片手の1枚と考えても、約1円なので手が経血で汚れる事を考えると外ではビニール手袋を使うのがアリですね。

ここでの注意点

経血がついた状態のカップを折り曲げて再挿入する時は、しっかり掴んでいないと反発力でパンッと元の形に戻るのでカップに付いた経血が飛んでしまうことも(汗)。

ここは確実にしっかり掴みつつ、体をリラックスさせてスピーディに挿入するよう心がけましょう。最初は難しいと思いますが、何回かしていると指先で感覚が覚えられます!

別の形も試してみました

また、Cフォールドなど別の形も試してみましたが私は結局基本のU字型に落ち着きました。

初回使用でまだ慣れないのもあるんですが、“ステムをつまんで左右に回転させる”というのもイマイチできているかどうかわかず、カップが膣内で開いたときの感覚もよくわからないんですよね。3人出産してゆるみすぎな上に鈍感すぎ??(汗)まぁ、体内で開く感覚はよく分からないけど経血は漏れないのでちゃんと使えているのだろう、という結論に落ち着きました(笑)。

3日目 朝

そして、話は戻って生理期間3日目・ローズカップを使って初めて迎えた朝

最長12時間挿入したままOKとはいえ、カップの中のにはどれぐらいの血が溜まっているのかドキドキでしたが量は8/10ぐらい。まだ少し余裕がありました。

この日は念のためナプキンもつけていましたが一晩寝ても全く血が出ていなくて本気で感動しました……!

いつも、夜用ナプキンをしていてもお尻の隙間から血が下に流れていって漏れたりするんですよね……(泣)。生理期間中は漏れが怖くてソファーにも座れないし、あのストレスから解放されたと思うと本当に最高でノンストレスですね。

3日目は調子に乗って(?)パンチングフォールドの形も試してみました。
最初は入れやすいけど、途中で膨らんでしまう感じがしてやっぱり慣れず結局U字型に。

4日目 朝

朝、すごく血が漏れているような感覚ではっと目が覚めるも、漏れなし!
一晩経った後のカップの量はかなり少なく、3/10ぐらいでした。

4日目ともなるとかなり量が少なくなるので、寝起きに挿入するのに経血が少なくてスムーズ感がなく時間がかかりました。
3~4回試してみて今日はもう止めようかと思ったけど最後に入りました。
日中はやっぱり量が少なくて挿入に時間がかかるのでローズカップは終了、普通の日ナプキンに切り替えて過ごしました。

5日目 朝

ローズカップは4日目の午前で終了したものの、ここへきて少量の経血が本当に少しなのにだらだら続くのが気になってしまい、そのためだけにナプキンをつけているのがものすごくストレスに感じてきました。あのナプキンのカサカサ感とかぶれる感じがもう……!夏場は特に暑いですしね。

というわけで、まさかの再びローズカップ使用
量が少ないので若干入れにくさはあるものの、3回目ぐらいで入りました。

もう、私の体は1周期目にしてすっかりローズカップに慣れてしまったようです(笑)。

6日目 朝

経血は、拭いたときにペーパーに少しつく程度のほぼ少量に。6日目にしてローズカップの使用はなし。なんやかんや、自分の経血量などがよく分かるので健康管理にもぴったりですね。

今回は初回なので生理用ナプキンも併用していましたが、全く汚れなかったのでナプキンも節約できるのがエコで素晴らしいです。ローズカップは繰り返し使えて、通常使用であれば10年以上問題なく使えるようなので頻繁な買い替えも必要ないのが嬉しいですね。

ローズカップを使用して初の生理期間を終えて

ローズカップを使って初めての生理期間を終えたわけですが、経血が常に体外に出ていないだけでこんなにも体はラクに過ごせるのか……!と感動しました。

24時間、数日間経血で濡れて蒸れたナプキンが体に触れていないというだけで普段の生活と変わらないので、不快指数が全然違います。心なしか生理痛を感じる事も少なかったように感じました。

いつもの不快指数が10(最大)だとしたら、初使用でまだ使い慣れてない段階でも5ぐらい?

カップの着脱は今後さらに手馴れてスムーズにできそうなので、今後は不快指数は2か3ぐらいになりそうです♪早くも次の生理が楽しみになってきた、と言ってもいいぐらいです……!

使用感まとめ

ローズカップを実際に使って感じた3つの快適ポイント

①きちんと挿入できていると、つけている感覚が全くなくナプキン不要で過ごせるので“生理中なのに生理じゃない”ような感覚が本当に快適。

②お風呂から上がったあと、バスタオルで拭いている時に経血がポタポタ落ちてしまう事がないのが本当に快適!ゆっくりと体を拭いて着替えが出来るのが嬉しい。生理中もゆっくりと湯船につかれるのが最高ですね。子どもと一緒に入るときも安心です。

③多い日の夜に寝て、朝起きた時にお尻側が「漏れてるかも……」の心配がなくなって快適。朝までゆっくり眠れるようになりました。

ローズカップを実際に使って感じたデメリット

■着脱に時間がかかり、手が経血で汚れる

家で過ごす分にはあまり気になりませんが、外出先のトイレでは少し手間取ったり着脱に時間がかかるのだけが唯一のデメリットですね。でも、一度装着してしまえば次にトイレに行く時間までは“生理じゃない”ような状態が続くので本当に快適です。

■10代の女性や、未経産婦、性経験のない方には難しい

月経カップは膣に入れるように作られてはいますが、なかなかの大きさがあるので生理が始まったばかりの小中学生の女の子や10代前半の女性にはまず向かないと思ったほうがいいでしょう。

ナプキンが苦手だったり、温泉やプール・旅行などの理由でどうしても月経カップが気になる、使ってみたい。という方はまずは生理用タンポンから試してみることをおすすめします。

タンポンも挿入型の生理用品なので、こちらが抵抗なく・問題なく使用できる体の状態であれば月経カップも視野に入れてもみても大丈夫かと思われます。

逆に言うと、タンポン愛用者や、経産婦の方には本当におすすめ。もっと早く出会いたかったとも思いますが、10代の頃などはなかなか使いにくい商品なので、本当にベストな時期に出会えたと思えました。

生理期間中でもラクに過ごせるボーナスステージに突入したかと思うぐらい快適な商品で、トイレに行くときだけしか経血の事を気にしなくていので、『生理を自分自身でコントロールできるようになる』というのも納得でした。“世界が変わる”と言っても大げさじゃないかもしれませんね。

温泉旅行の前に生理が来そうでも、もうおびえることはありません(笑)!

生理用品それぞれのメリットデメリット

■ナプキン

メリット…誰でも使いやすい。分かりやすい。

デメリット…蒸れやかぶれが気になる。ストックが必要で、かさばる。

■タンポン

メリット…体内で経血が止められるので、長時間トイレに行けない・スポーツをする時などに最適。

デメリット・体内に挿入するので抵抗がある人には難しい・時間がかかる事も。

1個あたり約30円と、ナプキン(1個辺り約10円)に比べると単価が高いのでコストがかかる。

■月経カップ

メリット・体外に全く経血が流れ出ないので衣類を汚さず快適。最長12時間使用OK。繰り返し使えるのでエコ・節約になる。

デメリット・着脱時に手が汚れる。

カップの初期費用がかかる(ローズカップは5千円台(ただし一度買うと何度でも使えるので、ナプキンやタンポンを消耗品を購入し続ける事を考えるとお得))。

体内に挿入するので抵抗がある人には難しい・時間がかかる。

最後に

ここまで読んでくださった方は月経カップに興味がある・使ってみたい方かと思われます。

月経カップにはデメリットもありますが、それを大きく上回るメリットがあるので、これからも使っていきたいと思います。むしろ私の中にはもう、使わないという選択肢はありません(笑)。

年齢やライフスタイルなどですべての女性に合うとは言えませんし、人によって合う・合わないは必ずあるでしょう。誰でも使える初心者向けのナプキンと比べると、月経カップは間違いなく“玄人向け”ポジションですね。

最初は抵抗感やとっつきにくさがあるかもしれませんが、生理期間中でも自由になれる快適さは一度味わうとやみつきになります。興味がある方は心からおすすめしますよ。

ローズカップ1年以上使ってみて…(2020年10月追加レビュー)

ローズカップ、去年8月にレビューを書いてから1年以上使ってみましたが

結論として……

もうすっかり無くてはならない必需品になってます。

最初のうちはコツが必要で、トイレの度にいれ直したりしていましたが、最近は起きている間も半日以上いれっぱなしで過ごすことも多く、生理の最後の方にもなると「今ローズカップ入ってたっけ??」と思うぐらい何の違和感なく過ごすことができています♪

生理期間のお風呂も子どもと一緒でも生理とバレずに(笑)、お風呂中もお風呂上りも快適に過ごせるのは本当に楽です……!

半年ぐらい経ってから新たに掴んだコツ

月経カップの異物感が気になる・トイレの度に出てきてしまう、という方は

指が入るギリギリまで・思ったよりもう3~5cm深めに挿れる。というのを意識してみるとかなり違ってくると思います。

ローズカップの劣化は?

1年以上経っていますがローズカップ自体の劣化や変色などは全く気にならず、初めと同じ感覚の丈夫なシリコンの弾力を保っています。

もし、あと何年か利用して劣化してきたとしても必ず買いなおそうと思っているほど、もう私の生理期間に無くてはならない存在になっています。

最近、メーカー様よりローズカップ専用の煮沸消毒ができるレンジOKの折り畳み式のクリーンカップをお試しさせて頂いたので、月経終了後はセットで使っています♪

クリーンカップについてはこちらのブログ記事に詳しく書いています。

ローズカップは楽天でも購入可能

ローズカップは楽天などで買えるので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

Youtubeでもカップの動画を紹介しています。

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